園児が墓石の下敷きになるというショッキングなニュースです。
墓石の下敷きになってしまったのは、町立みつば保育園に通う原悠陽くん(4)。楽しい園外保育のはずが、意識不明・重体の惨事となりました。保育士が引率している場で、なぜ墓石が倒れる事態になってしまったのでしょうか…その詳細とは…
事件概要
事件は2月19日午前、長野県の町立みつば保育園の園外保育時に起こりました。
19日午前10時半ごろ、長野県高森町上市田の墓地で、近くにある町立の「みつば保育園」に通う4歳の男の子が、倒れた墓石の下敷きになっているが見つかりました。
警察によりますと、墓石は、高さおよそ80センチ、幅およそ40センチ、長さ20センチの大きさで、園児は病院に運ばれましたが、意識不明の重体だということです。
この園児は、ほかの50人ほどの子どもたちと一緒に保育園のそばにある広場で遊んでいたということで、当時は、保育士4人が引率をしていました。
墓地は、この広場に隣接しているということで、警察や町の教育委員会によりますと、この園児が広場を出て墓地に行ったことについて、保育士らは「気付かなかった」と話しているということです。NHKより引用
問題となった町立みつば保育園はどのような環境だったのでしょうか。
町立みつば保育園の場所や環境
町立みつば保育園の場所はこちら。
公式HPに掲載されている外観はこちら。
周辺環境としては下記のことが特徴づけられていました。
園の近くには自然を利用した公園やグラウンドがあり、四季を通じて散歩に出かけ、道中で果樹園や田畑の農作業の様子を目にしたり、虫探しやそり遊びを楽しんだりしている。
自然にあふれ、課外授業が行いやすい環境であることが分かりますね。
また、町立みつば保育園には戸外遊びを楽しむ子が多く、いろいろなことに興味を持ち、意欲的に活動できる子が多いと特徴が記されていました。
墓石が近くにあれば、近づいてみようと好奇心をのぞかせてしまったのかもしれませんね。。
事故が起きた墓場の場所
原悠陽くんが下敷きになった墓があった場所は長野県下伊那郡高森町上市田とされており、報道では下記の映像の場所が放映されています。
グーグルマップで付近を検索すると、下記の場所ではないかと思われました。
引率の先生たちは、広場の近くに墓場にまで配慮できていなかったのでしょうか…
原悠陽くん意識不明重体にいたるまでの詳細
悠陽くんを含む園児は計46人。
2月19日、保育園の外での課外授業として引率の先生4人が園児たちを園外に連れ出しました。
行き先は保育園から直線距離で約600メートル離れた広場。
午前10時15分ごろの到着でした。
問題となった墓地は、その広場に隣接していたのです。。
悠陽くんたちを含めた数人の園児が広場から離れたことに気付いた保育士はいませんでした。
46人を4人で見ようとすると、1人の先生につき約12人常に見ていないといけないことになります。
悠陽ちゃんが墓石の下敷きになっているのを見つけたのは、先生ではなく別の園児でした。
悠陽くんの上に乗っていた墓石の大きさは縦約80センチ、横約40センチ、厚さ約20センチ。
4歳の男の子の身長平均は約103cm。
自分の身長とほぼ同じ大きさの石が倒れ掛かってくるというのは相当なものでしょう。
発見当時は、あおむけに倒れた悠陽ちゃんの胸から右脚にかけて墓石が乗っている状態だったようです。
安全性の確認が不十分だった
保育園は以前にもこの広場に園児を連れていったことがあったようで、広場に行く道路や広場の安全性は確認していたようですが、墓石のほうにまでは配慮が足りなかったということです。
町教委は「墓地の方までは安全確認が不十分だった」(佐々木賢二・町教委事務局長)とし、再発防止策を早急に取る考えを示しました。
子どもというのは予想もつかない動きをするものです。出先の安全性を確認するのもひとつですが、生徒に対して先生が足りないのであれば、人数の増員の対策をするなど対策も必要になりそうですね。